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カテゴリ:スバル

  • スバル・レガシィ -ビッグチェンジで一層の深化2-
    [ 2006-06-20 13:04 ]

スバル・レガシィ -ビッグチェンジで一層の深化2-

■ビッグチェンジを受けたレガシィ最大の目玉は、なんといっても「SI-DRIVE」が搭載されたことだろう。スバル・インテリジェント・ドライブと名付けられたこのシステムは、簡単に言ってしまえば1つのエンジンで3つのキャラクターが楽しめるシステムとなっている。

■2.0Lの水平対向4気筒ターボ・エンジン搭載車および、3.0Lの水平対向6気筒エンジン搭載車に与えられるこのシステム。写真の通り、センターコンソールのシフトレバーの後方にスイッチが備わっている。

■3つのモードの内訳は、I(=インテリジェント)、S(=スポーツ)、S#(=スポーツ・シャープ)となっており、デフォルトの状態ではSモードとなっている。Sモードは言ってみれば、これまでのレガシィのエンジン特性をそのまま継承したモード。つまりエンジン・キャラクターが1つだけだった時のセッティングであり、燃費や動力性能など様々な要素を考慮し、最もバランスの取れた状態だといっていい。

■しかし今回のSI-DRIVEでは、ドライバーは任意にモードを選ぶことができる。何もしなければSモードのままで、いわゆる通常のレガシィの走りを味わうことができるわけだ。もしIモードを選択したければ、ダイヤルを下に押すとインテリジェント・モードとなる。


■インテリジェント・モードは、燃費を考えつつ気持ちよい走りを目指したモード。イメージとして2.0Lの水平対向4気筒ターボ・エンジンならば、出力が抑えられて2.0Lの水平対向4気筒NAエンジン程度の動力性能となる。ターボ・エンジンの場合、最高出力は280ps(ATは260ps)、最大トルクは35.0kgmとなっているが、インテリジェント・モードを選ぶとアバウトで200ps、20.0kgmくらいの性能になるといっていい。これによって、燃料消費を抑え燃費性能を向上させるわけだ。

■ただしインテリジェント・モード=燃費モードと認識するのは間違い。確かに出力は絞られるものの、走りの気持ちよさは削がれていない。ターボが効くSおよびS#モードに比べれば力感は劣るものの、同じレガシィ・シリーズにラインナップされる2.0Lの水平対向4気筒NAエンジン並みの爽快な吹け上がりは確保されているからだ。それにいくらインテリジェント・モードとはいえ、アクセルを踏み込めばちゃんと力強い加速を生み出してくれるのである。

■ちなみに上の写真は雑誌の取材でインテリジェント・モードをフル活用して高速道路を走った時のデータ。2.0Lのターボ・エンジンながら、これだけの数値が出る…これもインテリジェント・モードの良いところ。ちなみにメーター内にはご覧のようにエコ・メーターがついており、これを+の方向に持って行くことで燃費運転が可能だ。+および-の判定は平均燃費を基準にしているので、+の方向に持って行けばかなり燃費は良くなる。

■一方S#モードは逆に、レガシィのエンジンの持つポテンシャルをフルに発揮できるモードだ。これはコンソール部分のダイヤルを右にひねるように操作する。もしくはステアリングに装着されたS#スイッチを押すことで即座にS#モードに入ることができる。

■IやSで運転していても、ステアリングのこのボタンを押すことで即座にS#モードとなる。またS#の状態からもう一度このボタンを押せば、再びそれ以前に選択していたIかSのモードに戻ることができる。だから例えば高速道路でIモードで運転していて、追い越しの時だけS#を押す…というような使い方も可能だ。

■S#は最高出力280ps(ATは260ps)、最大トルク35.0kgmの性能を余すことなく使えるモード。アクセルの操作に対して積極的にスロットルを開ける特性とすることで、短時間のうちに最大の力が得られる。もちろんアクセルのレスポンスも敏感になる。だからワインディングなどを走る時にはこのS#を使えば、実に痛快なレガシィならではの走りを堪能することができる。

■SI-DRIVEのユニークな点は、まずI(=インテリジェント)モードを与えたこと。通常この手のエンジン・キャラクター変更ボタンは、ノーマルとスポーツという2種類が用意されるが、実際には購入初期時に面白がって使うだけで飽きてしまうし、実用性も乏しい。しかしこのSI-DRIVEのように実用性や経済性を重視したモードを備えることで、エンジンのキャラクター選択が意義あるものとなっている。またI、S、S#と3つのモードを与えることで、走りを楽しむのと同じ価値観で社会性を与えた点も評価できる。IがあるからこそS#を使う場面をマジメに考えられるし、S#があるからこそIの意味が大きくなると思えるのだ。

■しかもスバルはこれを、ドライバー自身に選択させるシステムとした点もポイントだ。ドライバーにエンジンのキャラクターを意識させることで、クルマとの新たなコミュニケーションを作り上げようとしている点も面白い。ドライバーが積極的にエンジン・キャラクターをチョイスできる環境を作り上げることで、これまで以上に走りに対する意識やコミュニケーションを高めようとしている。この辺りは「走り」を主たる価値とするスバルらしい回答だといえる。

■お問い合わせ:スバル
by ism-casualcar | 2006-06-20 13:04 | スバル